こんにちは、渋谷区神南のフリーランス髭美容師やっております、市原渉です
先日、髭をトリミングしたら、その日のうちにお客様にいいねって言われましたw
清潔感、大事にします…
今回は美容師になろうと思ったエピソードを思い出す出来事があったので…
そんなもん興味ない?
そうですよね汗
すいません、興味ない方はそっとここでページを閉じてくださいw
そして、読んでやってもイイよっていう優しいみなさま、とんでもなく長いのでご注意ください…汗
【25年前】
僕が初めて美容室に行ったのは、小学5年の10歳の時
それまでは駅前の地元の親父が行くような、渋めの老舗床屋で、いつも同じようにスポーツ刈り
しかし小5といえば、そろそろ女子の目を気にしだす頃ですよね?
当時、男性アイドルと言えば、ちょっと前に光GENJIが超全盛期で(当時も大人気ですが)当然気になっていましたw
しかし髪型なんて変えた事ありませんから、漠然とスポーツ刈り(ほぼ坊主)から脱却したくて
床屋のおっちゃんに「いつもより少し長めでお願いしますっ」と伝えるのですが
大概「あいよー」って言って、安定のスポーツ刈りにされていた訳ですww
そんな小5男子のやりきれない思いを母親に
「床屋のおっちゃん、俺の話全然聞いてないんだよ!少し長めって言ったのにさ、やっぱりいつものスポーツ刈りだよっ!涙」
と伝えた所
母「じゃああたしの行ってる美容院行ってみれば」←棒読み
僕「え?あ…はい。」
こうして美容室デビューがあっさり決定w
床屋で切ってから3ヶ月程経った頃
たっぷり伸びきった髪を念願の美容室で切ってもらえると心を弾ませ
当日(日曜日)は無駄に朝シャンとかしていると
母「美容室で洗ってもらうのに、何朝っぱらからシャワーなんか浴びてんだよっ!怒」と一喝
上がっていたテンションだだ落ちです…
男心がわからない母親です…_| ̄|○
気を取り直して美容室へ
母親から場所は聞いていたので予約時間の10分前にはサロンへ到着
郵便局の近くの交差点の角地、路面店でガラス張り
外人さんのモデルのポスターが貼ってあります
(うぉ…も、もしや外人さんとかも来るような所なのか!?)
と一瞬怯みましたが、もう目の前まで来てますからね、後には引けません
店の前にチャリンコ停めて、いざ店内へ…
[扉]д・)ソォー
美容師さん「いらっしゃいませー」
僕「や、よ、予約した市原れす!」←
噛みました…
今でもはっきり覚えています、「れす」っていいました…
さすがの美容師さんです、にっこり笑顔で無かった事にしてくれましたw
美容師さん「あぁ〜どうも〜市原さんとこの〜」
「じゃあこちらに座って下さ〜い」
僕「は、はい!」
ドキドキドキドキドキドキ…
(うぉー…なんて言って切ってもらったらいいんだぁぁぁぁぁ!)←予習なし
ふと目の前を見ると
おしゃれなmen's雑誌が
Men's Non-no
(……なんて読むんだ…これは……)
メンノンも見た事ない小5男子
初めての美容室で雑誌の名前も読めず
手に取りたくても緊張して手を伸ばせず
背筋を伸ばして膝の上に手を重ねて置いてましたよねww
そうしていると
オーナーの濱田さんが僕の元へ
濱「今日はヨロシクね〜」
「どんな感じにしよっか?」にっこり
はっ…
うおおおおおお!!!!!!?
き、金髪だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ∑(゚Д゚)
しかもレザーのパンツにロックTです
もうね、なんか衝撃の連続ですよね…
当時の僕の概念には金髪って女の人のイメージで
(主に僕の地元では近所のヤンキー姐さんとか、スナックのママさんとか)
大人の男の人で、金髪で、ツンツンに立たせたヘアースタイルで、レザーのパンツ履いて、かなり激しめなプリントのロックT着てる
絶対に出会った事無いタイプの成人男性ですよねw
まさか自分の地元の美容室にこんなロックな人が居ると思わないじゃないですか??
雷が落ちて来たくらいの衝撃波がwww
(す、すげー…かっこいい…でもまともに目を見て話せねー…)
僕「あ、あまり長さは短くしたくないです、あと、あとは…あ、う、えーと…」
(うおおお…なんて言ったらいいんだろう…焦焦汗)
濱「そっか、じゃああまり長さは変えないで、あーでこーで、こうしてこんな感じで……」←緊張し過ぎで覚えて無いですがw
僕「は、はいっ!それでお願いします!」
(よくわからなかったけど、すごく丁寧に色々考えてくれている!凄い優しいお兄さんだなぁ…)
そんなこんなでカットスタートです
床屋さんとは違う独特のリズムだなというのが第一印象
床屋では刈り上げでしたから、バリカンで単調なリズムで切り進めて行くのに対し、美容室では髪を梳かしながらスライスをとって指で挟んで切る
セニング(すきバサミ)では、床屋さんは規則的に入れるのに対し、美容室ではランダムに毛束を摘んで、ちょこちょこっと切るみたいな(25年前の当時の感想です)
鏡を見ながら、毛を動かしながら、ハサミを入れては動かして、そんなひとつひとつの動作に感動
カットしながらも、学校のこと、友達のこと、遊びのこと、やっていたサッカーのことなど、緊張している僕に色々と話しかけてくれた事が、まだ子供の僕に対してまで、気を使ってくださっていたのがとても印象的でした
あっと言う間にカットも終わり、スタイリングです
当時はムースだったかな
僕の髪は癖毛でもさっとした感じになりやすかったのですが
なんか、こう…
クセを活かした無造作なヘアスタイル
初めてでしたねー
ムースはスケルトンブラシに出して、髪を梳かしながらつけるものだと思ってましたからね←僕の親父がそう使っていたのでw
こうして緊張しつつ、感動的な美容室デビューを果たし、帰りは…
立ち漕ぎでチャリンコ飛ばして帰りましたよねw
この衝撃的な(自分にとって)出会いによって
僕は「美容師さんてあんなカッコイイ金髪に出来て、オシャレで、金髪で、楽しくおしゃべりしながら人を楽しませる事が出来て、金髪で…。うわぁ〜俺も金髪にしてぇ〜」
っていうのが僕の美容師になりたい!と思ったルーツであります
当時10歳の少年ですw
そんな僕に多大なる影響を与えてくださった、ヘアデザイナーの濱田さんと、先日感動の再会&飲みに行って参りました
解散前にパシャリ↑
この日は、自分のお袋も参戦していた為、美容の話は少〜しだけになってしまいましたが、また近くにやりましょうという事で、あっという間の4時間を過ごさせて頂きました
僕の師匠は「美容を志した時の気持ちを常に忘れないでいる事が本当に大切なんだ」
と、当時20歳そこそこの僕に真剣に語ってくれていたのを覚えています
当時の僕は、正直あまり意味がわかっておらず、ただ「はいっ!」と返事をするだけでしたが、こうして15年という長い年月をかけ、ようやく師匠の言っていた言葉の本質を少し理解出来たような気がします
単純に、髪の毛いじるのが好きだった頃を思い出し、また明日からのヘアデザインに新鮮な気持ちで臨めます
ここまで読んでくださった、心優しいみなさま
本当にありがとうございます
くだらないブログでしたがw
これからも色々な出会いに感謝していきたいと思います!
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